海籠り志カウンセラーのみやです。
今回もお越しくださり、ありがとうございます!!
あなたは失敗するのが怖いから、行動に移せない、一歩踏み出せない、そんな時はありますか?
わたしはリスクを負うのが嫌で、失敗するくらいなら余計なことはしないでおこう、と思うタイプです。汗
失敗や間違いは絶対にしたくない!
と思いがちですが、実は失敗や間違いが成功以上の奇跡を生んだり、歴史さえ動かすことがあるのです。
あの有名な「ベルリンの壁崩壊」のきっかけは、1人の男性の間違いからでした。
第2次大戦後、分断されたドイツ
第二次世界大戦に負けたドイツ。
西側はアメリカをはじめとする資本主義陣営、東側は社会主義国である旧ソ連が占領することになりました。
これをきっかけに東ドイツ、西ドイツという二つの国に分断されました。
首都であるベルリンは、東側にありましたが、首都という重要な場所であることから、こちらも分割統治されていました。
ドイツが東西に分断されたことにより、ベルリンも分断されたのでした。
西ドイツは経済成長を遂げる一方、東ドイツの経済状況は悪化していきました。
豊かな生活を求め、多くの人が西側へ移りました。
そんな状況が続き、人口の減少を恐れた東ドイツ政府は、物理的に人々が移動できないよう、壁を作ったのでした。
自由な移動は制限されて、国境を越えようとする人は、容赦なく射殺されました。
東ドイツでは、秘密警察により、反政府的なことをしていないか、国民は監視され、国民同士の密告が奨励されていました。
そんな生活が続き、自由を求める人々の不満は高まっていきました。
そして、デモ活動を行う人々が現れ、その人数はだんだんと増えていきました。
歴史を動かした間違いが…
そんな状況の中、1989年11月9日、東ドイツ政府は、外国への旅行の自由化の政令を決議します。
そして、その夜のことでした。
東ドイツを率いる社会主義統一党のスポークスマンだったギュンター・シャボウスキーは、いつものように定例の記者会見を行っていました。
会見の終盤、
記事から旅行自由化についての質問が飛びました。
シャボウスキーは焦りました。
今日の会見で、旅行自由化について話すことになっていたのをすっかり忘れていたのです。
しかも、会見前に資料はもらったものの日中の旅行自由化の会議は、途中退席したりしていて、詳細を把握しきれていませんでした。
質問を受け、シャボウスキーは、
「東ドイツ国民は、ベルリンの壁を含む全ての国境通過点から、出国が認められる」
と発言。
実際は、
「然るべき国境通過点(国境ゲートや空港、港等)からの出国を認める」
という内容でした。
さらに、ビザが必要ということも、言い忘れました。
記者は、
「この政令はいつから、発効されるのか」
と質問。
詳細を把握していないシャボウスキーは返答に困り、資料を走り読みします。
そこに書かれていた
「直ちに発効する」「遅滞なく」
という文言に従い、
「わたしの認識では、『直ちに、遅滞なく』です」
と発言しました。
実際は、申請されたビザを直ちに、遅滞なく発行するという内容でした。
旅行自由化の政令が有効になるのは、翌日からだったのです。
シャボウスキーの勘違い発言により、国中、大混乱となります。
会見を見た東ベルリンの人たちが、ベルリンの壁に押し寄せました。
何も聞かされていない国境の警備員は、まさに寝耳に水状態です。
どう対応したらよいか、上の指示を仰ごうとしますが、夜なのでなかなか連絡が取れません。
その間にも、どんどん人が集まってきます。
そして、もう現場の判断で国境のゲートを開けたのです。
人々は歓喜します。
もうこの人の流れを誰も止めることはできませんでした。
この日を境にベルリン壁は崩壊。
東西ドイツの統一へ繋がったのでした。
まさに、1人の男の間違いが歴史を大きく変えたのでした。
間違いは全て悪い結果になるとは限らない…
よく理解できてないけど、会議とか研修とかで指名されて、「わかりません」では済まされなくて…
とりあえず、なんか言わないといけないけど、答えた内容が的外れだったりすることは、あるあるです。
シャボウスキーさんも、まさか自分がきっかけでベルリンの壁が崩壊するなんて思ってもいなくて、とりあえず会見の場を凌ぐことで、頭がいっぱいだったんだろうなと思います。
もし、シャボウスキーさんが間違いを恐れて、この会見の場で回答を避けていたら、ベルリンの壁崩はまだ先になっていたかもしれません。
もちろん、何でも間違えればよいといわけではないですが、何とかしようとして一生懸命に考えた結果、間違えたことは、全て悪い結果になるとは限らないということをお伝えしたいと思います。
わたし自身も、いくつかメルマガがあるのですが、読者さんが混乱しないようにブログで公開するメルマガのリンクは一つに統一しました。
しかし、全部差し替えたはずが、一つ差し替え忘れていたリンクがブログ内に存在していて、なんと、ピンポイントでそのメルマガを登録してくださった方がいたのです。
最初、差し替え忘れに気づいた時は、わたしって、抜けてるな、ダメだなぁ、なんて思ったのですが、わたしが全てリンクを完璧に差し替えていたら、その方とのご縁は生まれなかったのかもしれないと思ったのでした。
失敗も良い結果を生み出してくれる場合があります。
まずは一歩踏み出してみることが大事ですね。
本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!!