嫌われるのが怖い、でも全員に好かれるのは無理なんです。

わたしは、みんなに嫌われたくなくて、取り繕うのに必死でした

結局、当たり障りのない事ばかり言って、イライラさせてしまうこともあった。

職場でも、みんなに良い人だと思われたくて、人によって自分の意見を変えたりしていました。


その人、その人が喜びそうな意見を…

そもそも、その仕事にさほど自分の信念なんてないから、自分に害が及ばなければ、正直なんでもよい、といのが本音だったりしました…

せめて、職場の人間関係くらいは良くしてストレスを減らしたいという想いから、アラフォーになるまで、自分を必死に取り繕って、人に合わせまくって、生きてきたのです。


自分なりの考えなんて、もうわからなくなっていました。

でも、


万人に好かれるのは、そもそも無理だということに気付いてからは、だいぶ生きやすくなりました。


公務員になったことは、いい意味で「みんなに好かれたい症候群」を打ち砕いてくれたのでした。

好かれたいはエゴでした。

わたしは、生活保護のケースワーカーの経験があります。

生活保護のケースワーカーとは、


役所の生活保護関連の部署で、生活保護を受けている方に対して、保護費を計算・支給したり、早期に自立できるように相談などの業務を行う仕事です。

通常の窓口業務と違い、担当ケースワーカーになったら、1年から2年は、同じ受給者さんを担当します。

担当は、地域ごとに機械的に割り振られます。

共通点は、その地区に住んでいることだけ。元々の地元民もいれは、たまたま引っ越しできたばかりの人もいたりと様々。

1人で、80世帯から100世帯を担当しますが、どうしても合う人、合わない人が出てきます。

対応が気に食わないと、トラブルになることもあります。


前担当の時はめちゃくちゃ炎上して、わたしに担当が代わってからピタッとおさまることもあります。

前担当がダメな対応で、わたしが素晴らしいというわけではないんです。


前担当の時は、大丈夫だったけど、わたしに代わって炎上したとかもあります。

職員にもいろんな人がいて、同じ説明をするにも、優しい言い方の人や言いたいことをズバズバ言う人もいます。

理論武装が凄まじい人もいます。

わたしは、話も上手くなく、理論武装もズバズバ言うことも、性格上、できません。

それでも、話が下手でも、下手なりに一生懸命に説明をしていると、


「あなたが担当で良かった」

と言ってもらえることもありました。

でも、逆に

ハッキリ言ってほしい人には、わたしの対応は不快だったりするのです。

市民の方にも、いろいろな方がいます。

ズバズバとハッキリと言ってもらいたい人もいれば、ハッキリ言われるのが怖くて、苦手という人もいるのです。

「人間対人間」なので、どうしても合う合わないは出てきてしまうのです。

良好な関係を築こうと精一杯対応しても、ダメな時はダメなんです。


そんな自分を責めたりもしたが、そもそも無理に気に入ってもらおうとすることがエゴだったんだなと思うようになりました。

そもそも、公務員というだけで、嫌われることがあります。汗

最初から、フィルターをかけて見られるので、みんなに好かれなきゃという想いは、早々に打ち砕かれます。汗

景気が悪くなったり、社会情勢が悪くなると、不満の矛先は公務員に向かってくるように思います。

わたしも公務員になる前は、安全な守られている人たちのイメージがありましたからね。

まあ、そうなるのも仕方ないかなとは思います。


入庁当初は、市民の役に立ち感謝されたいという想いがりましたが、世の中にはいろんな価値観の人がいることを学びました。

みんなに好かれようとするのは、結局、自分のエゴだと思うようになりました。

その相手に心から好きになってもらいたいうよりは、


みんなに好かれてる自分が好き


だったことに気づきました。

どんな人でも嫌われます

わたしの世代だと、めちゃくちゃ人気だったなと思い浮かぶのは、

キムタクこと木村拓哉さん。

すごかったですからね。

あまりの人気に子ども心に嫌いな人なんているのかなと思っていましたが、人気絶頂の頃から、しっかりアンチはいました。

わたしがファンのミスチルの桜井さん。

わたしは桜井さんの書く詞や声が好きです。

でも、逆に、桜井さんの声や詞が嫌い、受け付けないという人もいます。

でも、わたしはそれでいいと思ってます。

全員が全員ファンだったら、それはそれで怖すぎます。


独裁国家や新興宗教みたいで、怖すぎます。

いろんな考え方や好みがあるからこそ、世の中はバランスが取れるんじゃないかなと思います。

みんなに好かれるのは不可能でした…

わたしが小学生になる頃、

1年生になったら、友だち100人できるかな

という歌詞の歌を歌っていました。

みんなと仲良くしなきゃいけないって、思い込んでました。

だから、嫌われないように必死に取り繕ってました。

その場、その場で、友達の意見に合わせていました。

「調子がいい」と言われたりもしました。つまりは、八方美人ということです。

ショックでした…

みんなに好かれようと思ってやってきたのに、結局、好かれていなかったから…

だって、苦手な人とも努力して良い関係を築かないといけない、って思っていたから…

友達をたくさん作らないといけないって思っていたから…

友達の数で、自分の価値が決まるように思っていたから…

そういう思い込みがあるから、上手く人間関係が築けないと落ち込んだり、自分を責めたりしていました。

でも、合う合わないは、どうしてもあると思います。


実体験から、万人に好かれることは不可能だということに気づきました。

そして、キムタクや桜井さんなどの才能溢れるような人たちでも、必ず嫌う人は存在します

そんなことを考えてからはと、だいぶ生きやすくなりました。

合わない人に無理に自分を合わせて、自分を見失いストレスを抱えていくよりも、たとえ1人しかいなくても、ありのままの自分を素敵だと思ってくれる人と交流していくほうが、幸せなのだと思います。

本日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました!!