海籠り志カウンセラーのみやです。
本日もお越しくださり、ありがとうございます!!
さて、今回はネガティブが最強の武器になるというお話です。
YouTubeのオススメに…
先日、YouTubeのオススメに、アメリカのヒップホップのカリスマ、エミネムの「Lose yourself」という曲が流れてきました。
この曲は、エミネム本人が主演した半自伝映画の「8マイル」の主題歌でした。
8マイルは、2003年に日本でも公開されてます。
わたしは、エミネムを全く知らない状態で、友達に連れられて映画館に見に行った記憶があります。
ざっくりとしたストーリーは、アメリカの貧困層に生きる主人公が、自分の好きなラップで成功することで、どん底の生活から這い上がろうとする様を描いています。
「Lose yourself」を久しぶりに聴いてみたいと思い、聴いてみました。
わたしは、ヒップホップ系は聴かないですが、この曲は好きなんですよ。
歌詞の意味は今まで知らなかったので、調べてみたら、YouTubeで曲の雰囲気を壊さず、上手に和訳している方がいたので、見てみました。
印象に残ったフレーズがありましたので、ご紹介したいと思います。
我を忘れるくらい 音楽に全てを捧げて
チャンスを掴め
絶対手放すなよ 次はないんだからな
チャンスは一度だけ
絶対見逃すようなヘマはするなよ
お前の人生で一回だけの チャンスなんだからな
この曲のサビのフレーズです。
この和訳を読んで、すごくやる気が出る感じで、ダラダラしがちの時には、自分に喝を入れることができるフレーズだなと、思います。
コメント欄を見てたら、エミネムはラップが凄いのはもちろん、どん底からのし上がってきた生き様がかっこいい
という内容のコメントが多くありました。
確かに、映画「8マイル」もかなり殺伐とした環境が描かれていました。
エミネムについて、少し調べてみたら、ネガティブエピソードのオンパレードでビックリでした。
ネガティブの連続…
エミネムが生後数ヶ月で両親は離婚。
子どもの頃、何とか父親に連絡を取ろうとしますが、父親から何も反応はありませんでした。
エミネムが有名になった後、父親が接触を図ろうとしますが、エミネムは拒否しています。
母親は精神疾患を患っていて、働くことができませんでした。
エミネム親子は、2、3ヶ月毎に引越しを繰り返していました。
その影響からか少年時代のエミネムは、めちゃくちゃ内向的な性格だったそうです。
学校では、いじめの標的になりました。
殺人事件になるようなレベルのいじめでした。
学校では、廊下やトイレで暴行を受けたり、ロッカーを閉じ込められたりしていました。
ある時は、重いものが詰められた雪玉をぶつけられ脳出血となり、一時、意識不明の重症を負わされるほどでした。
エミネムが育ったのは、アメリカのデトロイト。
治安が悪く、全米で最も危険なエリアとも言われています。
映画のタイトルの8マイル。
デトロイトに8マイルロードが実在していて、人種と所得を分ける境界線となっています。
8マイルロードの外側は、白人の富裕層が住み、内側は黒人の貧困層が多く住んでいます。
エミネム家族は白人でしたが、貧しさから8マイルロードの内側に取り残されていました。
家庭環境も育った環境も、人間関係もはっきり言ってしまうと、どん底だったんだなと…
そんな中、好きなことに出会い…
そんなどん底だったエミネム少年の人生を変えたのが、ラップとの出会いでした。
ラップに夢中になったエミネム少年は、いつも歌詞を書いていました。
言葉の意味がわからない時は、母親に聞いていましたが、夜中にも声をかけてくるため、辞書を買い与えられました。
辞書を引きながら、語彙力を磨いていったのです。
ラップは黒人発祥の音楽で、黒人文化という認識がありました。
白人ということで、ステージ上ではブーイングを浴びたりしていました。
しかし、ラップスキルを磨き続け、どん底だったこれまでの人生や、人種の壁を乗り越え、全世界で2億2,000万以上のCDを売り上げ、史上最も売れた男性ラッパーとなるまでにどん底から這い上がっていったのでした。
ネガティブは最強の武器に…
と、ここまでお読みいただいた上で、もう一度、「Lose yourself」の和訳を読んでみてください。
チャンスを掴め
絶対手放すなよ 次はないんだからな
チャンスは一度だけ
絶対見逃すようなヘマはするなよ
お前の人生で一回だけの チャンスなんだからな
エミネムがどん底から這い上がってきたというエピソードを知った上で聴くと、より言葉の重みや深みを感じます。
この生活から抜け出すためには、たった1回のチャンスを見逃すだけでも、もう抜け出せなくなるかもしれない…
チャンスが来ても見逃して、次の機会でいいやと後回しにできるぬるい環境ではないんですよね。
エミネムの生き様と合わせて聴くとそんな鬼気迫るような切羽詰まったようなそんな想いが伝わってきます。
ラップの凄さとか曲自体の良さもあるとは思うんですが、これまでの生き様が、より説得力や重みを持たせるので、多くの人の心に届くのです。
もしもエミネムが、生れた時からセレブで絵に描いたような幸せ家族でみんなに好かれて友達もたくさんいて、何不自由なく生きてきたとしたら…
という感じで、一切のネガティブエピソードが無かった場合、同じ詞を書いたとしても、受ける印象は全然違ってきます。
エミネムは、ネガティブな経験が原動力となり、武器となり成功に繋がったのではないかと感じました。
こちらで書いていますが、
わたし自身も20年間やりたいことがなかった自分がずっとコンプレックスで、やりたいことや好きなことの話題は、避けてきたこともありました。
でも、自分ではコンプレックスでネガティブな黒歴史が自分の魅力だと認識できたことで、お仕事にすることができました。
自分ではネガティブだと思っていることでも、自分にとっての最強の武器になるということをお伝えしたいと思います。
あなたがネガティブだと思っていることも、一旦受け止めていただけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!