先日、俳優の田村正和さんの訃報のニュースが、入ってきました。
田村さんの代表作の1つが、「警部補 古畑任三郎」です。
わたしが、小学生から高校生の間に第三シリーズまで、放送されていて、大好きなドラマの1つでした。
田村さんの訃報に際して、古畑任三郎が再放送されたりしていて、とても懐かしくなって、全話を見返してみたくなり、隙間時間に見ています。
三谷幸喜さんの脚本の面白さと田村さん演じる古畑任三郎の特徴ある話し方やキャラが最高なんですよね!
これまでにはなかった刑事ドラマ
刑事ものやミステリー系のドラマの場合、誰が犯人なのかが、最大の肝になる部分だと思います。
古畑任三郎は、誰が犯人なのか、視聴者に最初から明かしています。
古畑任三郎が、犯人のちょっとしたミスや矛盾をついて、犯人を自供に追い込んでいく過程が、見所だと思います。
一般的な、ドラマの犯人ってキーパーソンなので、知名度のある俳優さんが配役されることが多い印象です。
日本のドラマだと、配役で犯人がわかっちゃう場合があるので、わたしは結構、シラけちゃう時があります。笑
でも、古畑任三郎のスタイルだと、そういう心配もなく、楽しめます!
刑事ドラマというと、わたしのイメージなんですが、
・手に汗握る犯人の逮捕劇
・警察内部の厳しい階級社会
・地道な張り込みや聞き込み
なんかがあります。
古畑任三郎は、どれも当てはまらないんですね。
古畑任三郎と犯人の会話劇がドラマのメインです。
逮捕のシーンでも、警察ドラマでは必ず出てくる、手錠もでてきません。
古畑任三郎は、手錠もかけずにエスコートするような感じで、犯人を連れて行きます。
警察官っぽくない、ちょっと変人さんだけど、物腰柔らかくて、どことなくエレガントな古畑任三郎が素敵です。
古畑任三郎のしつこさにハマる
この人は、しつこい。笑
そして、相手を煽ってくるスタイルです。笑
実は犯人である相手が
「今、忙しいんで」
「後にしてください」
と断っても、
「もう1つ、いいですかぁ?」と、遠慮なく話し続ける。
相手もイライラし始める。
やっと、終わったと思っても、去り際に
「もう1つ、いいですかぁ?」
確信に触れるようなところを突いてくる。
犯人としては、やっと乗り切ったと思ったと油断したところで、確信を突かれるので、焦るんですよね。
このスタイルは、もともとの古畑の性格なのか、あえてこの煽りスタイルでやってるのか、気になるところです。
古畑みたいな人が、実際に身近にいたらちょっと嫌かもしれませんが、笑
このしつこさがクセになるというか、魅力だったりします。
名推理から得た気付き
鋭い観察眼と洞察力で、真相に辿り着く、古畑任三郎。
普通では、見過ごしてしまうような些細なことにも気付くんですよね。
古畑任三郎を改めて見返して感じたのは、名推理には、思い込みや固定観念を取り払う必要がある、ということ。
常に、いろんな視点、公平な視点から、物事を見ていかないと、ちょっとした違和感になかなか気づけないと思います。
一見すると、完璧に見えるアリバイでも、ちょっとでも不審な点を感じれば、実験や検証をして、アリバイが成立しないことを立証しちゃいます。
これは、古畑任三郎に限らず、名推理を行う人物たちに共通してると思います。
普段の自分を振り返ると、考えさせられます。
例えば、何かに挑戦しようと思っても、親や上司だったりに、
「できるわけない」
って、言われれば、
「そうだよね、無理だよね」
と、思ってあっさり引き下がることが多いです。
誰かに何か言われなくても、過去の経験からくる思い込みで、頭の中だけで考えて諦めたりしてるなぁと思いました。
実際に挑戦してみないとダメかどうかは、わからないのにも関わらずです…。
思い込みや固定観念にとらわれず、いろいろな角度、公平な視点で物事を見ていけば、これまで気づかなかったことにも、気づくことができるかもしれない。
そんなことを考えさせられました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!