どうも海籠り志カウンセラーのみやです。本日もお越しくださり、ありがとうございます!
わたしの職場では、毎年、大規模な人事異動があります。個人差はありますが、だいたい1人つき、3~6年くらいで異動することが多いです。
大きな組織で働いていると、異動というのは、人生を左右するくらいの一大イベントかと思います。そろそろ異動しそうかなというタイミングの異動発表の当日は、朝から吐き気がするくらいの緊張感がありました。汗
異動によって救われる人もいれば、異動によってどん底に突き落とされ、退職を意識するくらいのストレスにさらされることもあります。
わたしも11年間で2回の異動を経験しています。異動のたびに、どん底に落とされたような気持ちになりました。そして、退職して、好きなことを仕事にしていきたい、と思うきっかけにもなりました。
今日は、わたしに退職を決意させることにつながった、2度の異動のお話です。
1回目の異動で感じたこと
プライドがズタズタになり、自信喪失
1回目の異動の前までは、この職場での未来は明るいものだと信じ、着実にキャリアアップしながら、定年まで勤めようと思っていました。
わたしの職場では、基本的に同じ部署から同じ部署という異動はほとんどなく、違う仕事内容の部署に異動することが通常でした。
わたしも他の同僚と同じルートを辿るものだと思っていました…。
しかし、
異動発表の時に告げられた異動先はまさかの同じ職種の部署でした。
勤務地が変わっただけで、別の支所の同じ部署という感じです。
わたしのいた部署は、どちらかというとあまり人気のない部署で、異動という名のもとに、「この仕事から卒業したい」という想いがありました。
場所だけ変わって、同じ仕事というのは、私の中で例えると、ようやくフルマラソンを走り終えたのに、休憩もなしに、「もう1度、走ってこい」と言われるような、そんな感覚でした。
本当に新年度を迎えるのが憂鬱でたまりませんでした。
何よりも辛かったのは、周りの同僚たちからは「かわいそうだね」という声をかけられることが多かったこと。その言葉で、「わたしって、かわいそうな、残念な人なんだ」と思うようになり、いろんな仕事を経験して、キャリアアップを目指していたわたしのプライドはズタズタになりました。
また、他の人たちが、すんなりと違う部署へ異動していたことが、本当に羨ましくて仕方ありませんでした。
「なんで、みんなが当たり前にしていることを、わたしだけさせてもらえないのか?」
そんな想いが強くなりました。
そして、その当時、自分が出した結論が、
「自分が仕事ができない人だから、新しい仕事をさせてもらえないんだ」
というもので、自分自身を責め、自信を喪失し、モチベーションも無くなりました。
そんな心理状態で、異動先へと向かうことになります。
異動先でストレス過多になり
新しい異動先は、わたしが異動してきた当時は、20人ほどの部署でしたが、1度に3人が療養休暇に入るようなところでした。
もともとギリギリ人数配置の中で、3人もいなくなるのは、かなり大変なものがありました。人員の補充があるわけではないので、異動前と比べ、仕事量が3倍になってしまいました。
そんなハードワークの中、クレーマー気質のお客さんを担当したりと、精神的にも追い詰められていくことになりました。
他の職種の部署へ異動さえできていれば、こんな辛い思いをしないで済んだのに…
毎朝、仕事に行くのが憂鬱で仕方なく、常に仕事のことで頭がいっぱいでした…。
「わたしも療養休暇に入りたい」「このまま、全部投げ出して、明日から休みたい」
いつもそう思っていました。
でも、結局、療養休暇に入る勇気すらなかったわたしは、異動できるまでやり過ごす道を選んだのでした。
突きつけられた事実
そんなストレスフルな日々のなか、自問自答を始めていました。
「他の職種の部署に行きたい」って言っているけど、じゃあ、どこの部署に行って何をしたいの?
その問いかけにわたしは答えることができませんでした。
「今の仕事から逃げ出したい」「大変そうなところでなければ、どこでもいい」という自分の本心を突きつけられたような気がしました。
この職場で明確にやりたいこともない。
だったら、この職場は自分のいるべき場所ではないのではないか?
結局、その部署へ行っても大変であり、結局、異動のたびに同じことの繰り返しになるのではないか。
同じことが定年まで数十年繰り返されると思うと、ゾッとしました。
その頃、好きなことを仕事にできることを知り、趣味のブログを書き始めていました。もともとは、副収入が入り、使えるお金が増えれば、ストレスも軽減するのではないか、という気持ちから始めていました。
しかし、徐々に、自分が本当にやりたかったこと、好きなことを仕事にしたい、という気持ちが芽生えはじめ、今の職場を「退職したい」という想いが出てきました。
2回目の異動で気づいたこと
そうこうしているうちに、また、異動することになりました。
「さすがに次は、同じ部署はないだろう」と思っていました。
しかし、嘘みたいな話ですが、また支店だけ変わって、同じ仕事部署になったのでした…。わたしの知る限り、他に同じような異動の仕方をした人はいません。
さすがに、異動の発表があった日は、家に帰って1人で号泣していました。
再び、「なんで自分だけ???」という想いが襲ってきたからです。
でも、その時は、退職して独立するための準備中だったこともあり、精神的なダメージは最小限に抑えられました。もし、会社だけに依存していた時期だったら、もう心が壊れていたかもしれません。
この職場での勤続年数も10年を超え、2度の異動で見えてきたことがありました。
「会社は1人1人の想いやキャリアのことなんて、考えていない」
というもの。
言い換えると、「考えることは不可能」です。
大勢いる職員の想いに1人1人寄り添うことなんて、不可能なのです。1人1人の想いに寄り添っていたら、会社がまわっていきません。
異動の決め方としては、1人1人の想いではなく、「年齢」「異動歴」「役職」等をみて、機械的に空いているところに当てはめているのだと思います。
もはや、ロシアンルーレットのようだなと思っています。笑
だからこそ、1回目の異動の時、わたしは「自分を責める必要なんて全くなかった」のです。
ロシアンルーレットのようなものなので、人事異動では「人の価値は決まらない」といことに気づきました。
会社組織に属していると、人事の結果を自分自身の価値や評価に直結させてしまいがちです。
ただ、1歩職場の外を出ると、どこの部署に所属していて、どういう異動の経歴があってということは、実はどうでも良いことなのです。
「そこの会社の中」という、狭い世界でしか通用しない話なのです。
過去のわたしのように、狭い世界の結果だけで、自信を失い可能性を狭めてしまうことは、とてももったいないことだなと気づきました。
これ以上会社に振り回されたくない!
好きなことを仕事にして独立するために、わたしは今、コンサルやサポートを受けています。
職場以外の価値観に触れることで、異動で振り回されていくのがバカバカしく思えてしまいました。
会社組織では、仕事の内容や働く場所も、ほとんどのことを自分で選択することができないからです。
辛い会社の仕事や人事異動に振り回される以外にも、様々選択肢があることに気づくことができました。
2度の異動で辛い経験があったからこそ、気づけたことなのかもしれません。
もし、以前のわたしと同じようなことで苦しんでいる人がいれば、会社以外にも選択肢があることを知ってもらえたらなーと思っています。